盆提灯の組み立て方
お盆を迎える前に盆提灯を組み立てましょう。…といってもどうやってやればいいの?お困りの方のために説明します。
お盆提灯には足つきで床に置くタイプと天井から吊るすタイプがありますが、今回は床に置くタイプの組み立て方です。
パーツは多いし、地方によって形に違いがありますが基本的にはどの提灯も組み立て方は共通です。
盆提灯の箱の中身
まず箱に収められているパーツの確認を行います。部品の名称はお住まいの地域によって多少異なる場合がございます。
・火袋…提灯の主役!蒔絵が描いてある袋。和紙や絹でできています
・雲手…雲のような形をした上から柱を抑えるパーツ
・上足…火袋を支える為の2本の支柱
・下足…三本脚で提灯を下から支える土台
・三角…三本脚の下足の形を保つためのパーツ
・つば…ロクロともいい土台と柱の上下を接続するパーツ
盆提灯の土台を作る
つば(ろくろ)に下足をはめ込み土台となる部分を組み立てます。つばには上下があるので下側にあたる三個穴が開いている部分に足を差し込みます。
下足をつばに二本差し込んだら三本足のバランスを保つための三角を差し込みます。下足の内側にも穴があります。
盆提灯の土台が出来たら
土台部分が出来上がりました。ここでやりがちなのが先に火袋を取り付けてしまう失敗です。火袋は置いといてまずは内部に電気ローソクのコードを通します。
先に電気ローソクを取り付けておかないと火袋が邪魔になりますので電気ローソクを先にするのがおすすめです。ネジ式になっているので上の穴から通して下からネジで留めて固定します。
提灯の下にさげる房(ふさ)があるならここで取り付けてしまうといいでしょう。ネジに房を引っ掛けるためのフックのような出っ張りがありますのでそこに引っ掛けます。
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盆提灯 上足を使って支柱を立てる
上足を2本使って火袋を支える柱を立てます。火袋を引っ掛ける突起や金具が外側に向くように立てます。また雲輪を引っ掛ける突起は提灯によって様々ですので適宜調整して下さい。
今回は雲輪に一つ、柱に一つ突起があり少々特殊な形状ですが、たいてい柱の方に外側に向かって最上部に一つずつ突起があります。
盆提灯 火袋をセットする
次に提灯の本体ともいえる火袋を被せます。破損しやすいので取り扱いは慎重に行ってください。被せたらつばの上部に引っ掛ける金具がありますので、捻って火袋とつばを固定します。
火袋に蒔絵が描かれている方が正面にくるようにセットします。また家紋が描かれている場合は家紋が正面に来るように回して調整して下さい。
盆提灯 火袋をひろげる
火袋がしっかり固定されたのを確認して袋の上方にある輪になっている紐を上足の上部にある金具に引っ掛けます。
盆提灯 雲手を取り付ける
雲手を取り付けて2本の支柱を固定します。
盆提灯が完成しました
雲手を取り付けて盆提灯の完成です。火袋の蒔絵がこちらから見える方向か?下足はこちらから見て一本が正面に来る向きか?
提灯には正しい向きがありますのでご確認下さい。
提灯を組み立てる時の注意点
基本的に各パーツにある突起部分を穴に差し込んで組み立てますが、今回組み立てた提灯の材質は「焼き杉」といって木製品です。杉や桐などの木製品は突起部分を破損しやすいので取り扱いには注意して下さい。
深く差し込むと外したときに突起が折れてしまうこともあるので、なるべく深すぎず且つ外れないようにする力加減が重要です。
参考になれば幸いです。
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