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お坊さんと神主さんの違い なるのが大変なのは?役割等の違いを比較

お坊さんと神主さんの違いについて

謎に包まれた二つの職業ですが、いったい何が違うんでしょうか?

祝詞をあげる神主さん
仏に仕える人と神に仕える人?
簡単に言うと確かにそうですが、役割の違いやどちらがなりやすいのかなど比較していきたいと思います。

お坊さんと神主 まずは細かい用語解説から

お坊さんが説明
神主のことを神職ともいいますが、これは国が定めた神社において社務や祭儀を行う職員に対する制度上の呼称となります。
お坊さんのことを僧侶というのと同じようなニュアンスで職業としての名前です。
※お坊さんが職業欄に"お坊さん"と書かずに"僧侶"と書くのをイメージして頂けるとよいと思います。

また神社の「宮司(ぐうじ)」という呼び方がありますがこれは神社の代表者という意味になります。気を付けたいのは、その神社に神主さんが一人しかいない場合は神主=宮司となりますが、複数の神主さんが在籍している場合は宮司(代表者)の下に禰宜(ねぎ)や権禰宜(ごんねぎ)と呼ばれる神主がいることです。

お寺の住職という呼び方は住持職(じゅうじしょく)の略で、こちらもお寺の代表者という意味になります。お坊さん=住職ではないので注意が必要です。住職(代表者)以外のお坊さんは副住職や若院さんなどと呼ばれたりします。

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お坊さんと神主どっちが多いか?

お坊さんの数 307,915人
神主の数 25,663人
宗教年鑑(2014年)より

多少の変動があったとしても逆転は難しくお坊さんの方が多いでしょう。
ちなみにお寺の数は74,694に対し神社の数は79,302でお寺の数を神社が上回っています。

しかし無人寺にくらべ無人神社は多く一人で多くの神社を兼任している神主さんも多いとのことです。

お坊さんと神主それぞれの役割は?

神前の神主さん
お坊さんは修行をして仏となる事を目指す。お釈迦様の教えを説いた経典(お経)を檀家(信者)に読み解く。亡くなった人を供養するのが主な役割です。

神主さんの役割は祝詞で神様に願い事を伝える。決まった経典はなく読み上げる祝詞も基本的な形はあるが自分で毎回作る必要がある。現在生きている人の幸せや平安を祈ること等です。

お坊さんと神主どっちがなりやすいか?

修行をするお坊さん

広く門戸が開かれているのはお坊さんです。
宗派を問わずお坊さんになるための学校は 高野山大学(真言宗)、龍谷大学(浄土真宗)、佛教大学(浄土宗)、駒澤大学(曹洞宗)他短大なども合わせて多数あり専門課程で単位を取得することでお坊さんの資格を取る事が出来ます。

また働きながら通える専門校や通信教育なども充実しています。ただし単位取得だけでなく一定期間厳しい修行に入らないといけない場合も多いです。
托鉢をするお坊さん

とにかく神社本庁の推薦が必須の神主
神主になるための学校は三重県の皇学館大学と東京の国学院大学の2校しかありません。(神道を学ぶ専門学科があり、所定の単位を4年間で取得することにより資格を得ることが出来ます)

神主(神職)の養成所もありますが、神社本庁からの推薦が必要となり一般人が入るのは大変難しくなっています。

働きながら一ヶ月で資格が取れる通信教育もありますが、こちらも実家が神社でないと受けることが出来ません。しかも急な都合で神社を継ぐ必要があるなどの相当な理由が必要です。

神主の子息であったとしても神社本庁から推薦が受けられるとは限りません。芸能人である狩野英孝の素行が懸念され、実父が宮司であるにもかかわらず、なかなか推薦がもらえなかった例もあります。
養成機関
お坊さんと神主を養成する機関 これほど数に顕著な差がある理由は宗教としての性質の違いを示しています。

仏教は伝わった当初から学問としての性質を持ち、僧侶たちが経典の研究に勤しんできたのに対し、神主は儀礼の主催者としての役割があり、祭りが行われる時だけその地域の一般の人間が交代で神主の役を勤めるというのが伝統的な形態だったためです。

お坊さんと神主ぶっちゃけどっちが儲かってるのか?

神主お坊さんどちらが儲かる?
坊主丸儲けという言葉がありますが実はあまり儲かってはないというのは以前紹介しましたが神主の方も楽ではないようです。

お寺や神社の収入と言えばまずお賽銭が思い浮かびますが、初詣の参拝客ランキングを見るとベスト10の内8つは神社になっており、日本人は仏様よりも神様の方に頼る傾向にあるようです(笑)

お寺でベスト20にランクインしているのは川崎大師、成田山新勝寺、浅草寺のみですが、お賽銭=神主のお財布にというわけではないのでこれは参考程度に。

ほとんどのお寺、神社はお賽銭の合計金額を公表していませんが単純計算で100万人参拝者がいて一人100円のお賽銭でなんと1億円!(ごく一握りですが)

お坊さんの主な収入源
葬儀法事のお布施戒名料など、お盆やお彼岸など季節毎の法要、お墓の管理や永代供養料、お賽銭

神主の主な収入源
七五三、神前結婚式、地鎮祭など各種御祈祷、お宮参り、お賽銭

地域や個人の裁量に左右されるとはいえ、あえていうならお坊さんの方が季節ごとの安定収入に加えて法事や突発的に葬儀があり収入が多いようです。とはいうもののお坊さんも専業で生活しているのは約三割といわれています。檀家、氏子ともに減少の傾向にありますのでこれから先あまり高い収入が見込める職業?ではないのかもしれません。

なんとなく違いがお分かりいただけたでしょうか?参考になれば幸いです。
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