こんなことを聞かれましたので出来る限り調べてみました。
お葬式の祭壇に菊の花が飾られる理由とは?
お葬式の祭壇に必ずと言っていいほど飾られている菊の花
そういえば あまり考えたことがありませんでしたが、菊の花を飾る仏教的な理由はあるのでしょうか?
ネットや本で調べても明確にわかりませんでしたので、関連業界の人たちに聞いてみました。
Q.どうして葬儀の祭壇には菊の花を飾るんですか?
葬儀の祭壇に菊の花を飾る理由お坊さんの見解
葬儀関係に関して聞くならやはりお坊さんでしょう。もしかしたら仏教的な理由があるのかもしれません。
ただ浄土の様子をあらわすお経(阿弥陀経)の中にも菊は登場しません。ちょっと不安は残ります。
葬儀に菊を飾る理由若いお坊さんに聞いてみました
真宗大谷派僧侶(30代男性)
答え:
「わからん」
代わりになぜ仏教でよく蓮の花がモチーフにされるのかを教えてくれました。
(ごまかされました)
蓮の花は
・浄土に咲く花
・仇花がない
・泥の中に美しく咲く姿が悟りを表す
もう一人お話しする機会のあったお坊さん(年配の方)
経験豊富な年配のお坊さんなら経験も豊富でこの疑問に答えてくれるでしょう。ちなみに宗派は曹洞宗です。
答え:
わかりませんが…
と前置きし「菊の花は高貴な花として日本人には尊ばれてきました。天皇家の家紋が菊の花になっているところからもうかがえます」
「故人に敬意を払うという意味があるのではないでしょうか?ただ仏教的に菊の花ではないといけないという決まりはありません」
高貴な花だからという説。断定系ではなく自身なさげでした。
最後に「不勉強で申し訳ありません」と謝られてしまいました。
お坊さんでもわからないというまずい結果になってしまいました。謎は深まります。
なぜ祭壇に菊の花を飾るのか?花屋さんの見解
結局わからずじまいでしたので、今度は花屋の友人に聞いてみました。花の専門家ですし、葬儀会館に菊の花を納める機会もあるでしょう。
答え:
「わからんが…
年中簡単に手に入るからでは?」
彼の話を要約すると
秋に咲く秋菊や冬に咲く寒菊があるが、光を当てる長さを管理することで年中栽培することが可能。しかも増やすのも難しくはない。カラーが豊富で白い菊なら派手さもなく、お葬式の花にするにはもってこい。
※光の当たる時間を調整することによって季節を勘違いさせる。光周性を利用した栽培技術で年中供給が可能だそうです。
「わからんが」と前置きされてしまったので真偽は不明ですが、「年中用意できる」結構合理的な理由ではないでしょうか?
なぜ葬儀に菊の花を飾るのか?葬儀屋さんの見解
次に葬儀屋さんに聞いてみました。彼らなら直接扱っているので明確な答えが返ってくるでしょう。期待できそうです。
ちょうど葬儀屋さんと話す機会があったので聞いてみました。
葬儀屋の従業員さん一人目
若い従業員さん。入社半年くらい
答え:
「菊の花は葬儀の定番なんですよ」
由来に関しては答えは得られず。祭壇のパンフレットを見せてもらいましたが最近は聞くだけではなく、バラなど生前好きだった花を祭壇に飾ることも多いそうです。
葬儀屋の従業員さん二人目
割とベテランの従業員さん。
答え:
「菊の花の香りが魔除けになると考えられているそうですよ」
でも魔除けというイメージは湧きませんね。どちらかというと蚊除けでしょうか?ピレトリンなどの成分が除虫菊には含まれています(笑)
祭壇に菊の花を飾る理由まとめ
明確な理由はわかりませんでしたが私が推したいのは花屋さんに聞いた
手に入りやすい増やしやすい説
図書館でも調べましたが明確な答えは出ませんでしたm(__)m
調査結果は追って報告いたします。
なかなか明確な根拠を出すのは難しいかもしれませんが…