よくお寺の掲示板にも貼ってあります。「10月〇日 永代経法要 法話」
行ってみたいけれど、初めての人が飛び込みで参加するのはなんともハードルが高いですよね。
本堂内ではいったい何が行われているのでしょう?
初めてでも安心のお寺の法話に参加する手順や持ち物を解説します。
※説教とか説法とも言いますが、なんかニュアンスが違ってくるので「法話」で統一します。
お寺で法話が行われる日とは
法話を聞きに行きたいならまずは法話が行われる日を把握することから始めましょう。
法話が行われる日は多くの場合 お寺の門前にあらかじめ掲示されています。
また最近ではホームページやSNSなどでも法話会を告知しているお寺も多いです。
写真は宗祖降誕会といって5月に行われる親鸞聖人の誕生日のお参りですが 、浄土真宗の何らかの行事やお参りに合わせて法話が行われることが多いです。
※降誕会は「ごうたんえ」と読みます。修正会、灌仏会他 お参りの場合の「会」は通常「え」と読みます。
例えば他のお参りと言えば
主な浄土真宗のお参り
・報恩講(親鸞聖人のご命日の法要11月~2月)
・春秋の永代経法要(春分、秋分の日の前後)
・修正会(お正月の法要 三が日くらい)
・灌仏会(お釈迦様生誕の日 4月8日)
これ以外にも大きなお寺(別院クラス)だと何もない日に数日に渡って法話の先生が入れ替わりでお話をされることもあります。
事前に告知がありますのでお見逃しのないように。追っかけもいるくらい人気のある先生だとあっという間に満堂になったりもしますよ!
お寺の法話会には誰でも参加できるのか?
もちろん誰でも参加できます。
お参りや法話会への参加は そのお寺の檀家でなくても可能です。
仏教とは無縁の方でも参加できます。予約なども基本的には必要ありません。
法話の先生を遠くから呼んでいる場合、ガラガラでは格好がつかないのでお聴聞には来てほしくてしょうがないでしょう。
お寺についてからの手順マナーあれこれ
いざお寺の中へ!の前に確認事項を少し。
お寺のお参りに持っていった方がいいもの
浄土真宗お参りに必要なアイテム
・数珠 (何はなくとも必要です)
・経本 (借りられることも多い)
・賽銭 (2回分 後述します)
・お布施 (受付で渡す)
・輪袈裟 (肩から掛ける簡易袈裟 あると玄人っぽい)
服装は自由ですが輪袈裟を肩から掛けているとどんな服でもお参り感がでます。
以下は町中にある一般的なお寺についてからの手順です
ついつい心配してしまいますが、下記の手順を守ればマナー違反や失礼はありません。
お寺に着いてからの手順
1.門の前で本堂へ向かって一礼
2.本堂の中で受付※
3.ご本尊にお参り(お賽銭も上げるとよいでしょう)
4.適当な席へ着席
※受付の前に御本尊の阿弥陀様に手を合わせるのが本来ですが、狭い本堂だと受付前を通り抜けなければなりません。
私は無駄な軋轢を生まないように 受付を終えてから阿弥陀様に手を合わせに行っています(^^;
受付では白い封筒に「懇志」や「御布施」と表書きして1000円~3000円くらいお包みするとよいでしょう。
御本尊へのお参りが終わったら あとはお参りが始まるまで座っていればOKです
よっぽど珍奇な行動をとらなければ 怒られることもなければ もちろんバチ(笑)も当たりませんので安心してください。
しばらくするとお参りが始まります
法話の前にお勤めがあります。着席し経本と念珠を用意して待ちましょう。
一番後ろに座っていると「さあさあ遠慮せずに前へ」と世話方さんに促されてしまいますので、適度に前に座りましょう。
小さいお寺だと法話するお坊さんと接近戦になるので演台の前だけは避けたいところです。
着席していると開始の合図の鐘が鳴りお参りの始まりです。
お参り~法話の流れ
1.お勤め(お経)
2.法話(第一部)
3.休憩
4.法話(第二部)
5.みんなで恩徳讃をうたって終わり
6.解散
約60分~90分
法話が始まってから気を付けること
基本座っていればOKですが一部 覚えておいたほうがいいこと
お焼香がある場合
報恩講のお参りの際 一人ずつ前に出て焼香することもあります。
お葬式と同様 前の人の真似をすれば問題ありませんが 浄土真宗の作法で焼香する必要があります。
顔の前で頂かずに西は1回、東は二回、高田は三回お香をつまんで火種にくべましょう。
お賽銭をおかわりする必要がある
法話と法話の間の 休憩中に世話方さんが駕篭(ザル)を持ってお賽銭を集めに来ることが多いです。
賽銭箱と違って いくら入れたか丸わかりなので事前に100円玉を用意しておきましょう。飴や茶菓子がもらえたりしますよ。
以上は町の中にある一般的な小さいお寺の話です。
最初は大きなお寺の法話会に行くのがおすすめ
小さいお寺だと新参者は目立つしハードルが高いと思った方
独特のアウェイ感やこいつ誰?感 気にすることはありませんが、どうしても話しかけられたくない あなたにお勧めなのが大きなお寺に行くことです。
別院クラスの大きなお寺の場合、参加者が多いため基本的に受付もありません。受付がないということは参加費も基本必要ありません。
※暁天講座という朝6時からの法話会で200円徴収(パンと飲み物がつきました)があったことはあります。
後ろの方の席にひっそりと座っていればOK。一度座ってしまえばあとは流されるままに過ごしましょう。
学校の授業と違って当てられることもありませんので安心してください。
最初に法話会の雰囲気を知りたい人は大きなお寺から始めるのがおすすめです。
大きなお寺に法話を聞きに行くメリット
・受付なし(参加料賽銭程度、お布施もなし)
・休憩中賽銭まわってきません
・苦手な茶菓子もありません
・焼香があったら前の人の真似をしていればOK
・隣の人や世話役に人に話しかけられることもありません
※ご本尊に手を合わせることは忘れてはいけません
法話会に行きたい人 最後に
法話といっても内容はお話をする講師の先生によって様々です。
同じお寺に毎回同じ講師の先生がくるとは限りません。
浄土真宗の堅い話をする先生、日常生活や時事問題と絡めてわかりやすい話をする先生…etc
いろいろなお寺に行って聞き比べてみるもの面白いです。
※毎回その寺の住職が法話をするお寺もあります。(講師料をケチっているのか?)
気軽に肩の力を抜いて参加してみてください。