喪中見舞いのお線香の季節になりました。
喪中はがきを送ったことで 続々と届く御供え用のお線香 そこで受け取った側が気になるのが…
こんな方も多いのではないかと思います。実は箱入りの御供え線香の値段を判断するための目安があります。
勤務歴16年 元仏壇屋勤務だった筆者が鑑定方法をお教えします。
御供えの返礼の参考にしてください。
御供え線香をもらったらどうしたらいい?
まず喪中見舞いに線香を送ってくれた側はどう考えているか?
近年定着してきた喪中見舞いに進物線香を送るという風習
CMや新聞広告もよく見かけますよね
増えた背景には 家族葬の増加により喪中はがきで訃報を知るという事例が増えたことがあります。
訃報を聞いて何もしないわけにはいかない。しかし今更 香典を現金で送ると相手に気を使わせてしまう…
そこで仏前では必ずと言っていいほど用いられるお線香を送っておこうというわけです。
お菓子などの品物だと好みがあるし、花だとすぐ枯れてしまいますしね
通常 香典などの現金と違って 進物用のお線香には「お返しやお気遣いは無用です」という暗黙の了解も含まれています。
しかしお礼の電話や手紙だけで済ませるのか?はたまたお返しの品物でも送った方がいいのか?と深く考える方や
値段を確認しないと気持ちが悪いという方も一定数存在します
喪中見舞いの進物線香が売れる時期になると
御供え用の進物線香が売れる時期に同時に仏壇屋に増えるのが
という頂いた線香の値段を確認するための来店や電話
ネットで商品名を検索すれば大体解決しますが、ネットでは扱っていない商品も多々あります。
御供え線香の値段の判定の仕方
線香の香りで判断する!なんて難しいことは言いません
線香の香りは好みにもよりますしね
進物線香の値段 水引の種類で判断する
まずは線香を包んでいる表側の包装紙をとってみましょう。
御供えとして贈られたなら 水引が掛かっていると思います。
水引が印刷なら2000円以下です。(ほぼ確定です)
近所の方に義理事でお供えするタイプの線香。
ゆうぱっくで届いたらお礼の電話くらいしとけばOKでしょう。
このように水引がちゃんと紐でかかっていたらまあまあの確率で3000円くらいです。
少なからず生前にご縁があった方に贈るならこのレベル
店の方でちゃんと裏側を結ぶ必要のあるものと ゴムがついていて後ろで簡単に結べるものがありますが 金額に差異はありません。
御供え線香の値段 箱の種類で判断する
紙箱のお線香か?桐箱入りのお線香か?こちらも判断の材料になります。
紙箱入りだと2000円以下の可能性が濃厚です。
紙箱と違って桐箱(木製の箱)なら3000円以上がほぼ確定です。
※紙箱だけど箱のコストを落として線香の質は落とさず 値段据え置き3000円のものもありますので注意!
紙箱よりも桐箱の方が立派でコストがかかりますが、何かに使えるかというと とくに何もありません…
余談ですがネット通販でやたら「仏壇 桐材」と推す広告がありますが、桐は軽くてやわらかいため 簡単に陥没します。
黒っぽい塗り箱に入っていたら5000円以上が確定です。中には1万円越えという線香もあります。
このクラスになると 故人の友人や奥様が亡くなられた時など それなりにお付き合いがあった方に贈られることが多いです。
電話だけでは済まさずに お手紙を添えて 日持ちのするお菓子などをお返しする方もいらっしゃいます。
だんまりは気が引けるレベルです
進物線香の値段 線香の束の数で判断する
お線香の箱を開けてみましょう。
箱入り線香は6束入りと8束入りが主流です。
8束入りなら3000円以上のものが多いです(桐箱入りならほぼ確定です)
以前は8束入り3000円でしたが 線香の質を落とさず値段を据え置きにするために 6束にモデルチェンジする商品もあるので注意!
通常 紙箱入りで6束だと2000円がほぼ確定します。
※8束入りをゆうぱっくで遠方に送る時は注意!ちょうど60サイズと80サイズの分かれ目になります。
進物線香の値段 名前で判断する
名前である程度判断することも可能です。
沈香〇〇という商品名は5000円~コースです。
例.「沈香 香樹林」「沈香 伝風」など
香料を使った花の香りや白檀ベースの香りよりも「沈香」と名前につくとワンランク値段が上がります。
御供え用の進物線香の値段 見分け方一覧
色々説明してきましたが 判断に困った時の一覧表
進物線香の値段を見分ける
・水引が印刷+紙箱+6束=2000円(ほぼ確定)
・水引が紐+桐箱+6束=2000円(まあまあの確率)
・水引が紐+桐箱+8束=3000円(高確率)
・水引が紐+塗り箱+8束=5000円以上(ほぼ確定)
喪中見舞いの線香は本来 送った相手に気を使わせないために贈る風習です。
お返しを送るか?電話でお礼を伝えるかはあなた次第です。
喪中見舞いのお線香を頂いた時の参考にしてください。